第1回目の情報リテラシー論の授業。最初は小難しい用語などについて解説されるものかと思っていたが、予想よりも楽しく、気軽に学べる授業であった。
 
 初回授業の中で最も衝撃的だった内容は、3.11大震災当時はLINEが存在しておらず、この震災がきっかけでLINEが登場したということだ。震災当時は安否確認などのためにTwitterなどのSNSが多く活用され、SNSの価値が見直されたという話もよく耳にした。このように災害が切り口となって新たなツールが開発されたり、SNSの価値が見直されるという点においては、震災はマイナス面ばかりではなかったと感じる。
 
 しかしこのようにLINEやSNSのようなサービスが増えていくにつれて、インターネットの低年齢化も進んでいくことが心配される。授業で配布された資料から、2012・13年に比べ2014年のネット人口は増加し、テレビ人口はわずかに減少していることが分かる。最近よく聞く若者のテレビ離れということから考察すると、ネットを扱う人々の平均年齢が徐々に下がってきているということが予想される。以前テレビで見た情報では、小学校3年生以下の子どものうち、スマホやタブレットを所持している子どもはおよそ5割という調査結果が出ていた。さらに、なぜスマホやタブレットを持たせているのかという質問をしたところ、子どもにせがまれて仕方なく買い与えたと回答する親も5割ほどいた。先日話題になった15歳のドローン少年逮捕からも分かるように、中学生ですらトラブルに巻き込まれる可能性は十分にある。ネットを利用するのが小学生であればなおさらだ。
 子どもにタブレットを与えることについては賛否両論あると思われるが、いずれにせよこのような危険性がある以上、学校や子どもの親はネットを扱う際の注意点についてしっかり教えてもらいたいと感じた。